呼吸器感染病原体 PCR検査

15種類の呼吸器感染病原体を
約15分で検査

Mキッズクリニックでは、ビオメリュー・ジャパン社の呼吸器感染病原体検査機器『BioFire SpotFire』を、2023年に奈良県で初めて導入しました。
1回の鼻咽頭ぬぐい液の検体採取で、呼吸器感染症を引き起こす15種類のウィルスや細菌を約15分間でPCR測定できるため、抗原検査よりも早い時期に身体的に負担なく、より確実な診断が可能です。

抗原検査キットの販売が無いウイルスや、これまで病院でしか検査ができなかった病原菌も検査対象になっており、検出されるのは、SARS-CoV-2(新型コロナウィルス)、インフルエンザウイルス、季節性コロナウイルス、パラインフルエンザウイルス、ヒトメタニューモウイルス、アデノウイルス、RSウイルス、ヒトライノウイルス/エンテロウイルス、マイコプラズマ・ニューモニエ、クラミジア・ニューモニエ、百日咳菌、パラ百日咳菌です。

これまでのように何度も検体を取る度に痛い思いをしたり、検査結果が出るまでに長い時間を待つ必要もありません。
保険適応ですので、お子様の検査では高額負担もなく検査が可能です。

検査について
検査方法 ・1回の鼻咽頭ぬぐい液の検体採取
検査時間 ・すべての検査時間を合わせて約20分
※測定時間:約15分
検査対象者 ・診察にて医師が検査必要と判断した場合のみ
(お子様の検査の負担を最小限にするために導入しております。すべての患者様に適応する機器ではありませんので、ご了承ください。)

検査可能な病原体の種類

新型コロナウイルス(SARS CoV 2)

【ウイルス】Coronavirus SARS-CoV-2

新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)は、コロナウイルスの 種で(coronavirus disease 2019)を引き起こします。多くの場合、風邪やインフルエンザ、肺炎によく似た呼吸器症状を引き起こします。呼吸器系以外にも感染することがあります。萬齢者、免疫不全患者、基礎疾患を持つ人は重症化するリスクが高いです。

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季節性コロナウイルス

【ウイルス】Coronavirus (seasonal)

229E型、NL63型、OC43型、HKU1型などの季節性コロナウイルスは、軽度から中等度の上気道炎を引き起こします。ほとんどの人は、生涯のうちにこれらのウイルスの1つ以上に感染するとされています。
季節性コロナウイルスは時に、肺炎や気管支炎などの下気道疾患を引き起こすことがあります。特に心肺疾患、免疫系が弱っている 、乳幼児、 高齢者に多く見られます。

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インフルエンザA / インフルエンザB ウイルス

【ウイルス】Influenza A / Influenza B virus

インフルエンザウイルスには多くの系統があります。
感染症の原因となるのはA型とB型が多く、冬季を中心に流行します。
(BioFire SpotFireによる検査では、インフルエンザA、インフルエンザA / H1-2009、インフルエンザA H3、インフルエンザBが検出可能です。)
基礎疾患のない健康な人では、インフルエンザに罹患しても自然治癒することが多いです。
重篤な合併症は、年齢に関係なく誰にでも起こる可能性があります。特に、65歳以上の人、特定の慢性疾患(免疫抑制、喘息、糖尿病、 臓病など)を持つ人、妊娠中の女性、5歳未満の子供(特に2歳未満)では重症化するリスクが高いとされています。

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RSウイルス(RSV)

【ウイルス】Respiratory syncytial virus

RSVは、乳幼児に様々な呼吸器疾患を引き起こすとされ、ほとんどの子どもが2歳までにRSVに感染します。風邪症状のことが 般的ですが、細気管支炎や肺炎のような下気道感染症を引き起こすこともあります。重症化は幼い乳幼児に多くみられます。成人では通常、無症状または軽症です。しかし、中には肺炎など重篇な下気道症状を示す人もいます。

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アデノウイルス

【ウイルス】Adenovirus

アデノウイルスは一年中、かつ年齢を問わず 様々な人々に感染を引き起こします。型によって呼吸器疾患、流行性角結膜炎、胃腸炎などの原因となります。

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ヒトメタニュー モウイルス(hMPV)

【ウイルス】Human metapneumovirus

hMPVは、あらゆる年齢層、特に幼児、高齢者、免疫の低下した人に上気道炎や気管支炎、肺炎などの下気道炎を引き起こす可能性があります。

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ヒトライノウイルス / エンテロウイルス

【ウイルス】Human rhinovirus / Enterovirus

ライノウイルスは風邪の原因として最も一般的であり、ほとんどのライノウイルス感染症は軽症に留まります。一方、免疫力の低下した人、喘息、その他の基礎疾患のある人では重症化することがあります。エンテロウイルスはライノウイルスに症状が似ており、風邪症状を呈しますが、その他に手足口病、胃腸炎、髄膜炎などの原因となることもあります。

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パラインフルエンザウイルス

【ウイルス】Para influenza virus

ヒトパラインフルエンザウイルス(HPIV)は、誰でも感染する可能性がありますが、乳幼児や免疫力の低下した人が感染することが多いです。一般的には、上気道感染症を引き起こし、自然治癒しますが、クループや肺炎など、重症化することもあります。

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百日咳菌

【細菌】Bordetella pertussis

百日咳菌は百日咳と呼ばれる呼吸器疾患の原因となる感染 の強い細菌です。百日咳は、風邪に似た軽い上気道症状(カタル期)から始まり、咳、通常は吸気性のヒュ ーという特徴的な発作性の咳(発作期)へと進行します。
百日咳の症状は、数週間から数か月かけて徐々に軽快します(回復期)。百日咳は誰でも感染しますが、特に乳幼児は、生命を脅かす重篤な合併症を引き起こす可能性があります。百日咳を予防するための最善の方法はワクチンであり、通常、百日咳ワクチンを接種した人の合併症はそれほど重くありません。予防接種を受けた子供や成人の咳の症状は、典型的なものから 常に軽いものまで様々です。

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パラ百日咳菌

【細菌】Bordetella parapertussis

百日咳菌に似た細菌です。パラ百日咳の症状は百日咳と似ていますが、一般的に軽く、無症状のこともあります。
乳幼児(とくに 後6ヶ未満)は、年長者よりも症状が重くなることがあります。

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肺炎クラミジア

【細菌】Chlamydia pneumoniae

細菌の一種である肺炎クラミジア (Chlamydia pneumoniafi:)が市中騎炎(定置騎炎)の原因となります。徐々に発症し、適切な抗菌薬による治療を行っても症状は数週閻から数ヵ月続くことがあります。

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肺炎マイコプラズマ

【細菌】Mycoplasma pneumoniae

肺炎マイコプラスマは、さまざまな臨床症状や病態を引き起こす細菌です。
咽頭炎、急性気管支炎、肺炎を含む上気道および下気道感染症の原因として頻度が高いとされています。
肺炎マイコプラズマは学齢期の小児および若年成人における市中肺炎(非定型肺炎)の主要な原因ですが、5歳未満の小児における市中肺炎の原因としては稀です。

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